死に直面して感じる、幸福感の不思議
最新のある研究で、興味深い現象があった。人は、自分の死を想像する時、悲しみよりもむしろ幸福を覚えるというのだ。心理学者によると、このからくりは、生まれつき人間に備わっている心理的免疫作用の働きで、自分の死を想像する時に感じる「苦痛」に対して、無意識に脳が幸福感を誘発するというもの。この免疫作用は、人間が心理的脅威に直面した時、長期間に及ぶ憂うつや、絶望感から人間を守るシステムになっているという。英誌「タイム」が学術雑誌「心理科学」(Psychological Science)から引用し、報道した。
米国のケンタッキー大学の心理学者ネイザン・ドーウェル氏(Nathan DeWall)とフロリダ州立大学のロイ・バーマイスター氏(Roy Baumeister)は、432人の大学生ボランティアを対象に、実験を行った。学生たちを半分のグループに分け、片方には自分が死に直面しているところを想像し、もう片方には歯痛を想像してもらって、その肉体的、心理的様子を簡単なエッセイにまとめるよう依頼した。次に、研究者たちは学生らに基本的な心理テストを渡し、彼らの表面的な気分や心的状況を把握する。更に、彼らは学生らの無意識な部分の感情を分析するため、単語探しの実験を行った。
関連記事
紀元前6世紀のアテナイで、深刻な貧富の格差から生じた負債奴隷の危機を救った伝説の政治家ソロン。独裁を拒み、富裕層と貧困層の「共通の盾」として中庸を貫いた彼の法改革と、正義を重んじた生涯を解説
魚に含まれるオメガ3脂肪酸やコリンは、子どもの脳や行動の発達に関わる可能性があります。研究結果と注意点、食べやすくする工夫をあわせて紹介します。
その不調、実はストレスではなく神経のサインかも?闘争・逃走モードにとらわれた体が発する9つの兆候と、気づくためのヒントをやさしく解説します。
子どもに本物の芸術体験を――その第一歩は家庭から。日常の中で無理なく文化に触れられる8つのアイデアを通して、感性と好奇心を育てるヒントを紹介します。
ふとした笑いやユーモアが、気持ちを軽くし、人とのつながりを保つ助けになることがあります。ただし、その使い方には少し注意も必要なようです。