結婚相手は思いやりのある人を選ぶ?(Sean Gallup/Getty Images)

利他的な性格、遺伝子に組み込まれた大切な要素=英研究

あなたは、かつて異性の人にとても親切にされ、思わず心ひかれた経験はないだろうか?そんな人とお付き合いしてみたいと思ったことはないだろうか。

 私利私欲を捨て、相手のために尽くすという性質は、もともと人間の遺伝子の中に組み込まれた大切な要素であると、英国心理学ジャーナル(British Journal of Psychology)が発表した。

Pixabay

英ノッティンガム大学(University of Nottingham)とロンドン・キングス・カレッジ大学精神医学研究所(King’s College London)の研究者たちは、人が異性を選ぶ過程で、利他的な性質がどれだけ影響しているかについて調査を行った。被験者は、70組の一卵性双生児と、87組の二卵性双生児の女性が選ばれた。

 調査は、アンケート形式で行われた。質問は、「今まで、慈善事業などに寄付をしたことがあるか」「川の中に飛び込んで、溺れている人を救ったことがあるか」などで、配偶者を選ぶ時に、相手が持つ利他的な性質を重視するかどうかなども含まれている。

 調査の結果、人が配偶者を選ぶ時、利他的な性質を重んじる人は、最終的に善良で利他的な人を選ぶことが分かった。すなわち、人類が進化する過程の中で、無私で利他的な遺伝子は、利己的な遺伝子より強い影響力を持つという。

進化と選択

ノッティンガム大学のティム・フィリップ(Tim Phillips)博士らは、「一見、無私利他の性質は、弱肉強食進化論と相容れないようだが、研究結果として、異性選択の上で優位であることが分かった」と述べた。

Pixabay

「人類が進化する過程の中で、大脳も絶えず発達している。そして今日、子育てにも多くの精力を注ぎ込まなければいけない。われわれの祖先は伴侶を選ぶ時、往々にして良い親になれる人を望み、またそのような性質の人を好んだと考えられる」

 親切で思いやりがあり、他人を気遣う性質を持つ人は良い親になれる潜在能力を持つ。それは、人類が異性を選択するうえで重視されてきたのかもしれない。

 

(翻訳編集・李頁)

 

関連記事
日本でも人気の中華料理・刀削面はもともと山西省の一般家庭の主食でした。太くもちもちの面にパンチの効いたつけ汁を絡めて食べるのも最高ですが、料理人の手慣れた包丁さばきを鑑賞することもこの料理ならではの醍醐味と言えるでしょう。実は刀削面の調理法は歴史と深い関わりがあり、知られざる誕生秘話がそこにはあります。
ほうれん草は栄養満点のスーパーフード。目の健康や心臓病予防、がん対策、さらにはダイエットや肌のアンチエイジングにも効果が期待できます!食卓に取り入れて、健康的な毎日を目指しませんか?
中国には、「一日の始まりに必要な7つのものがあり、それは、薪、米、油、塩、たれ、酢、お茶である」ということわざがあります。お茶は中国の文化の一部としてなくてはならないもので、客人にふるまったり、食後にたしなんだり、その長い歴史の中で育まれてきました。
世界中の美しいカフェ10選を巡る旅へ。歴史と芸術、文化が交錯する特別な空間で、至福の一杯を味わいませんか?
吉祥寺マルイにて、台湾が誇る漢方食材や東洋の叡智を感じられる商品を販売します。さらに、台湾ならではの味を楽しめ […]