修行の極み 心が動じない白隠禅師

白隠慧鶴(はくいん えかく)は江戸時代に生まれた禅僧で、芸術家で作家でもある。人々に白隠禅師(はくいん ぜんし)と呼ばれていた。臨済宗の中興の祖、「五百年に一度の大徳の士」と称されるほどの日本仏教史上では、偉大なる禅師である。

白隠禅師にまつわるエピソードの中で、次の話があった。白隠禅師は托鉢をしてある家の前にたどり着いたが、家の主人は彼を門前払いした。しかし、彼は修行の問題を考えることにふけていたため、主人の拒否に気付かず、家を離れず門の前でボーと立ち続けていた。それを見た主人は怒り心頭し、箒を手に取って勢いよく彼を殴った。白隠禅師はその場で失神して倒れたそうだ。

また、ある時、布生地の商売をする家の娘が未婚で身ごもった。面目ないと感じた両親は娘を問い詰めた。娘は彼氏をかばおうとして「白隠禅師とできた子だ」と父親が最も尊敬する白隠禅師の名を使った。

▶ 続きを読む
関連記事
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。