中国湖北省武漢市の金銀潭医院(STR/AFP via Getty Images)

<新型肺炎>武漢市、医師が死亡 医療関係者で初

中国湖北省武漢市の医師が1月25日、新型コロナウィルスによる肺炎で死亡した。中国メディア、ザ・ペーパー(澎湃新聞)が報じた。新型肺炎で医療関係者の死亡は初めてだという。

同医師は新型肺炎が発生後、応援のため感染者治療の指定病院、金銀潭醫院で治療に当たっていた。

医療関係者の感染はこれまでも報じられている。中国のSARS研究の重鎮として知られる北京大学第一医院の王広発医師が、武漢を視察後に感染していたことがわかった。王医師は、結膜から感染した可能性に言及しており、治療に関わる医師らに保護メガネの着用が必要だと指摘した。

インターネット上で流れた情報によると、新型肺炎が発生直後、多くの医療関係者が無防護の状態で治療に当たっていたため、感染者が多数いるという。

中国人民解放軍の機関紙・解放軍報24日の報道によると、感染拡大防止のため、軍から450人の医療チームを武漢に派遣した。

また25日、上海市から136人の医師が武漢に到着した。

(翻訳編集・李沐恩)

関連記事
アメリカ国防総省は2025年3月、2019年に中国・武漢で開催された国際大会に参加した米軍人の一部が、新型コロナウイルスに類似した症状を示していたとする報告書を公開した。
中国国内の特筆すべき情況として、現在感染症が猛威を振るい、安徽省や上海、瀋陽など多くの地域で病院と葬儀場が混んでいる。亡くなった人の多くは中高年で、若者も含まれている。しかし、こうした情況の中、当局は感染状況を隠蔽し続けている。
米国立アレルギー感染症研究所など自然界で発生したとしていたCOVID-19の発生の起源について今回、CIAが武漢実験室から漏洩した可能性を支持する立場を示した。
最近、中国ではインフルエンザウイルスやヒトメタニューモウイルスなど複数のウイルスが流行し、病院は患者で溢れている
最近、中共当局は、インフルエンザなどの複数の病気が同時に流行し、多くの地域で三級甲等病院が満員だと発表した。しかし、多くの市民は新型コロナウイルスの新しい株が出現したのではないかと疑問を抱いている。