中国武漢市で昨年12月原因不明の肺炎の患者が確認されて以降、周辺国の政府が空港などでの検疫体制を強化した。写真は1月8日タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港(Lauren DeCicca/Getty Images)

中国武漢、原因不明の肺炎で初の死者

中国武漢市衛生健康委員会は1月11日、先月以降相次いで発症した原因不明の肺炎の患者のうち、1人が死亡したと発表した。同肺炎で死者が出たのは初めてとみられる。世界保健機関(WHO)は8日、謎の肺炎について、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)を発症させたコロナウイルスの仲間で、新種のウイルスの可能性があると公表した。

武漢市当局の11日の公表では、新型コロナウイルス感染者は41人にのぼり、治療で退院した患者が2人、重症患者が7人、死亡者が1人という。

当局は5日、同肺炎の感染者が59人確認されたと明らかにした。8日には、当局が「8人の患者は治癒し、退院した」とした。

在中国の日本大使館は、武漢市での原因不明の肺炎について注意喚起を掲載し、関連情報を更新している。

厚生労働省は、武漢市からの帰国者や入国者に対して、咳や発熱などの症状がある場合、速やかに検疫官に申告するよう呼び掛けている。

(編集・張哲)

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