中国当局、亡命中の元スパイに脅迫か 台湾政界大物が直接関与の疑い=豪メディア
昨年11月にオーストラリアに亡命した中国の元スパイ・王立強氏は台湾野党の大物政治家から脅迫を受けた、と豪紙・シドニー・モーニング・ヘラルドは8日に伝えた。それによると、王氏は昨年12月25日、「自分が中国のスパイだ」などの発言を撤回するようにと脅かされた。撤回しない場合、「中国に送還され、命に危険があるかもしれない」という。オーストラリア当局は調査に乗り出している。
同紙の報道によると、王氏を脅迫したのは、台湾政界の大物、野党国民党の蔡正元・副秘書長と中国人ビジネスマンの孫天群氏の2人。報道は王立強氏が2人それぞれと会話した内容を公開した。
王氏は昨年11月、自身が中国当局のスパイであり、当局の指示で2018年台湾統一地方選に介入したと暴露した。1月11日の台湾総統選に関しても、メディアへの浸透、政財界人物の買収などの命令を受けたという。同氏の暴露は台湾で大きな波紋が広がった。
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