いじめられっ子の少女が120台のバイカーと一緒に卒業パーティーへ
16歳のシャノンは潰瘍性大腸炎や関節炎を患い、学校を休んで病院で過ごすことがよくありました。そんな彼女には高価なドレスを着てプロム(高校で、学年末に行われるダンス・パーティ)に行くという夢がありました。
しかしプロムの夜、10万円もする素敵なドレスに身を包んだシャノンは、恋人が玄関まで迎えに来てくれているにも関わらず、クラスメイトからまたいじめられると思い、どうしてもプロムに行く気になれませんでした。そして結局、プロムに行くのを諦めてしまいました。彼女は、何カ月も前からプロムを楽しみにしていました。
とても落ち込んでいたシャノンですが、母親が投稿したシャノンのドレス姿の投稿を見て、多くの人がシャノンの悲しい出来事を知りました。すると、シャノンだけのためのプロムを開催してあげたいという声が、みんなから上がったのです。
髪型を整え、ドレスアップされたシャノンを、招待されたゲストがホールで彼女の登場を待ちます。そして120台のバイクが彼女をエスコートするためにやってきたのです。シャノンは3輪のバイクに乗って会場まで向かいました。
シャノンは10年前に28歳で亡くなった父親のティアラを身に付けました。もし父親が生きていたらシャノンの美しい姿を見て感動していたことでしょう。
「想像した以上に素敵でした。バイクが到着した場面は本当にすごかったです。バイクが来てくれるというのは事前に知っていましたが、まさか自分がバイクに乗って会場まで行くなんて、全く想像していませんでした。本当に夢のような時間を過ごせました。みなさんに心から感謝しています。」とシャノンは話してくれました。
シャノンの母親も「娘の傷ついた心を癒してくれた皆さんに本当に感謝しています。見ず知らずの人が娘のためにここまでしてくれるなんて、感動です。バイクも迫力満点で素晴らしかったです。みなさんのご協力に感謝しています。本人もこれ以上ないくらい喜んでいました。」と嬉しそうに話してくれました。
(大紀元日本ウェブ編集部)