FBとグーグル、中国企業による、米・香港間の海底ケーブル計画 米が不承認検討=WSJ
地球をめぐる光ファイバーケーブルは、世界の国家間の国際通信の90%以上を担っており、各国の安全保障上の重要インフラにも数えられている。情報の安全性を懸念する米司法省は、グーグル、フェイスブックおよび中国企業が出資する海底光ケーブル事業の開通を不許可にすることを検討している。ウォール・ストリート・ジャーナル8月29日付が報じた。
太平洋横断海底光ファイバーケーブル計画「パシフィック・ライト・ケーブル・ネットワーク」は、グーグルとフェイスブック、および鵬博士電信伝媒集団股份(Dr. Peng Telecom&Media Group)が共同で計画している。鵬博士電信は、中国で4位の上海市場上場の通信プロバイダで、中国政府にもサービスを提供している。
米国西海岸ロサンゼルスから太平洋を横断して香港、中国南西部、インドネシア、マレーシア、フィリピン間に光ケーブルを設置し、その長さは1万2800キロメートル、投資額は3億ドル(約310億円)に及ぶ。東アジアおよび環太平洋地域に通信網を使って高速で大容量のサービスを提供できるとしていた。
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