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頭蓋骨の外に脳 堕胎を助言された男の子、無事生き延びる

「この子は果たして『普通の人間』となれるのか」超音波検査の結果は、どんな苦境においても必ず希望はあると思えない程に医師には衝撃的でした。

オーストラリアの夫婦テンべとシポ・モヨは、第一子誕生にとてもワクワクしていました。テンべが妊娠した時は全てが順調で、21週間目の健診には幸せ一杯で向かいました。

しかし、その検査で予想外過ぎる衝撃的な事実に直面。男の子の赤ちゃんに、が額から突出した非常に稀な鼻脳ヘルニアが見つかったのです。

成長するにつれそのヘルニアが巨大になるため、この子が普通の「人間」としては育たないであろうことを医師に告げられ、すぐに堕胎するよう勧められます。

2人はこれを拒否。母親は以前の超音波検査では何も問題はなかったと言い、どんなことがあっても2人で乗り越えることを決意。

医師にどうするか尋ねられた彼女は「息子が順調に育つ可能性が1%でもあるのなら、私はそれを選びます」と伝えました。

そして2013年にジェイデンが誕生。予定日より数週間早く生まれ、生後1週間でリスクの高い難しい手術を受けました。「危険な手術だったので、僕たちは怖くて怖くて涙が止まらなかった」と父親は語ります。

手術を担当した10人の専門外科医チームの1人であったティム・ヒューイット形成外科医は、人命に関わる非常に難しい手術だったと言います。

外にはみ出た脳を頭蓋骨内に戻す手術は6時間にも及びましたが、術後ジェイデンが順調に回復したことに誰もが驚きました。

幼い子供にしては驚くほどの回復力を見せた彼は、生きる喜びに満ち溢れ、間違いなく素晴らしい子供です。

父親は2017年のインタビューでこう語っています。「彼が乗り切ったことを考えると本当にすごい子だよ。息子のおかげで私たち夫婦は幸せです」

今は健康で幸せな生活を送る息子を例とし、母親はこう言います。「私たちは全てが完璧でなくてはならない世界にいるけれど、人生は完璧なんかじゃない。ジェイデンは今もまだ完璧ではないけれど、一体完璧って何でしょう?」

彼らは2016年7月にフェイスブックを通じフェイスアップという慈善団体を設立。

生まれながらに顔に違いのある子供たちを「目に見える顔の違いがあっても、自信を持ち、潜在能力を最大限に発揮できるよう」支援。また、先天的でなくとも顔に損傷のあるあらゆる年齢の人、およびその家族の支援も行っています。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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