【これは見事】写真家が捉えたハクトウワシの瞬間
アマチュア写真家が捉えた見事な写真がネット上で話題になっている。
写真家スティーブ・ビロが、カナダにある猛禽類保護区へ訪問した際に撮影した白頭鷲(ハクトウワシ)と対面する神秘的な写真は、ソーシャルメディアで共有され大きな反響を呼んだ。
「彼は完璧な構えで、両翼は水に触れるほど低かったんだ」そうビロは言う。「この写真には他の写真よりもビビッときたんだけど、こんなにも多くの人の心に響いたことが信じられないよ」
CBSによると、ビロは同日に何百枚ものブルースと名付けられたハクトウワシの写真を撮っていたようだ。ブルースの住む保護区では、200羽を超える猛禽類が飼育繁殖されている。多くは絶滅危惧種で、その子孫の中には保護プログラムによって野生環境へと帰されるものもいる。そんな保護区では、写真家たちが悠々と飛行する鳥たちを写真におさめることができるのだ。
ブルースの写真を、あの位置で撮れたのは幸運だったとビロはインスタグラムに投稿している。
「均衡がとれていて、いい写真になるだろうとは思っていたけど、こんなにおおごとになるなんて思ってもいなかったよ」と彼はABCに語った。
「ブルースは素晴らしくて、とても行儀のいいハクトウワシなんだけど、自分の頭でよく考えてもいるんだよ。僕が座ったところがあんまり気に入らなかったみたいで、翼の風が感じられるくらい頭のすぐ上を何回も飛んで行ったんだ。爽快な気分だったよ」
「ハクトウワシが僕の頭から数センチのところを飛んでいるんだ。最高の体験だよ!」フェイスブックに動画とともにビロはそう投稿した。
「皆さんの愛にあふれた前向きなコメントにとても感激しています。本当にありがとう!」とも彼は伝えている。
ビロは10年前に趣味で写真を始めた。「自然や風景、都会の写真、どれも好きなんだ」そう彼はBBCに語る。さらに鳥の写真は、彼にとっての情熱なのだ。
ABCによると、彼は数年間の写真の基礎講座を受講した後、何回かセミナーに通いながら独学で写真を学んできた。
「自然の中で過ごすことはすごく好きで、その美しさを捉えようと努力してきたから、一番好きなのは自然の撮影。でも、都会の風景や天文写真、建造物の撮影も楽しいよ」
「写真の趣味が何かに繋がるなんて思ってもみなかったけど、皆さんからの感想を聞くとやりがいを感じるね」彼はそう続ける。
「外の世界に出ることができないような方にも、僕の見る世界を通して、大きな喜びを与えることができるかもしれないと思うと、とても心が温まるんだ」
鳥が狩りをする瞬間やお互いにやり取りをする様子が人間に似ているから、鳥の写真を撮ることが好きだとも、ビロはBBCに話した。
ビロはエポックタイムズへのメッセージで、写真の撮影中にあった最も怖かった瞬間のエピソードを教えてくれた。「アイスランドで撮影をしていた時のことなんだけど、荒波にさらわれそうになったんだ。カメラをセットするためにしゃがんでいたら、僕の左側にいた人たちがどんどん逃げ出していくんだよ。それで右を見たら僕の背丈ぐらいある波がすぐそこまで来ていて。凍りそうな波を叩き付けられて、太ももの高さまで濡れてしまったけれど、一瞬で立ち上がってカメラを持って逃げたよ」
彼はさらにこう付け加えた。「あと1秒遅かったら危なかったよ。でも幸運なことに、怪我もなくカメラも全部無事だったんだ!他にも怖いことは何回かあったけど、やっぱりこれが一番だな」
ビロのポートフォリオで、彼が撮影したブルースの写真をぜひご覧あれ。また、他の写真もちょっとだけお見せしよう。
(大紀元日本ウェブ編集部)