いじめられた5歳の男児を救った 2人のフットボール選手

ある調査によると20.8%の子どもがいじめにあっているそうです。いじめは子供たちを傷つけ、孤独に陥れ、恐怖を感じさせたりします。ある5歳の男の子もいじめに遭い、そのトラウマから学校に行く前に毎日気分が悪くなり嘔吐をするということを繰り返していました。

この話は16歳の高校生クリスが知るようになりました。クリスはニューメキシコ州ホッブズ出身のホッブズ・イーグルのフットボール選手。胸を痛めたクリスは、その子のためにある行動を起こしたのです。

Photo courtesy of Tracy Morrow Kuykendall

「その男の子は、学校でとてもみじめな思いをするから学校に行きたくないって言っていたんだ。こんなのは放っておけないよ」とクリスはテレビの取材で話しました。。

実はクリス自身、小さいころからずっといじめにあってきました。

いじめにあっている子供達はそのことを親に言えません。クリスも同様でした。

その5歳の男の子を助けるために、クリスはまずその子と一緒にランチを食べることにしました。強そうなフットボール選手とランチを食べているのを見ると他の子供たちが、「かっこいい」と思うからです。まさにその作戦は大成功でした。

Shutterstock | LightField Studios

その後、男の子は学校に行けるようになり、運動場でも遊ぶようになりました。

クリスの行動を見て、仲間のヤングもその活動に参加することにしました。ヤングもいじめられた経験があります。

Photo courtesy of Tracy Morrow Kuykendall

「自分がいじめられていたころ、頼りになる人が誰もいなかったんだ。それを思い出して、同じような思いをする子がいなくなってほしいと思ったんだ。以前よりもいじめが増えているんだ。幼稚園や小学1年生でもいじめがあるみたいだし。」とヤング。

それから、クリスとヤングは「イーグルバディ」というグループを作り、いじめにあっている子供たちをスポーツ選手が助けるという活動を本格的に始めました。選手はいじめに遭っている子とランチを食べたり、遊んであげることで、その子供たちの自信を取り戻してあげるのです。

そしてその活動がテレビでも取り上げられました。二人は、あるテレビ番組に出演し、自分たちの取り組みを紹介しました。その活動に感銘を受け、テレビ局は学校の名前入りのジャケットと、子供たちとランチを食べるための5000$を二人に贈呈しました。

「番組の人たちは僕たちの取り組みをとても応援してくれているんだ。番組の反響もとても大きく、色々な地域の人たちから電話をもらったり、メールをもらって、どうやって同じような活動を始めたらいいかってすごく興味を持ってくれたんだ。誰でもやろうと思えばやれるんだ。」とクリスは嬉しそうに話してくれました。

いじめられた子供たちにとって、一緒にランチを食べてくれる相手がいるというのはとても心強いことです。自信が持て、自分は受け入れられたんだと感じることでしょう。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。