ケニア審判所、中国支援の石炭火力発電所計画を保留

 ケニアの国家環境審判所は6月25日、インド洋沿岸の同国南部に予定されていた、中国支援の石炭火力発電プロジェクトを保留にする裁決を下した。

予定されていた敷地は、歴史遺産の多い観光名所ラム(Lamu)島。環境審判所は、この火力発電所計画は住民に適切な説明を行っていないこと、有毒な石炭灰の取り扱いや貯蔵が十分に考慮されていない点など、複数の不明確さや不足があると指摘。アミュ(Amu)電力が国家環境管理当局を通じて提出した開発許可申請を却下した。

この決定は、地域の環境活動家と地域社会の3年にわたる活動の勝利といえる。活動家たちは、石炭火力発電所が大気汚染だけでなく、海洋生態系にも甚大なダメージを与え、漁業従事者は暮らしができなくなると主張していた。

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