カンボジアのビル倒壊事故、中国企業が無許可建設か フン・セン首相調査命じる
6月22日に多数の負傷者を出したカンボジアのシアヌークビル市のビル倒壊事故で、中国企業がビルの建設工事を担当していることが分かった。これを受け、同国のフン・セン首相は、中国企業が建設する全ての建物を徹底的に調査するよう指示した。
ロイター通信は、工事中の7階建のビルが崩壊し、少なくとも28人が死亡し、24人が負傷したと報道し、まだ多くの行方不明者が瓦礫に埋もれていると伝えた。
24日、フン・セン首相は事故が汚職によるものだと判断し、シアヌークビル州知事の引責辞任を受け入れたほか、国家災害管理委員会の副主任を更迭した。さらに、委員会を立ち上げ中国企業が建設する建物を全面的に調査するよう命じた。
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