米ネブラスカ州オマハで、ベテラン産婦人科医ジョージ・ソトロンゴ医師は、2017年のある分娩で、奇遇とも言うべき出来事に遭遇した。
ハンター・ローズ・スミスちゃんが生まれる予定日の2017年8月16日は、お母さんであるクリスティーナ・マッキントッシュさんの21歳の誕生日でもあった。しかし、予定日の1週間前、良くない陣痛が起こり、赤ちゃんは子宮の中でけいれんを起こしてしまったのだ。
少し早いが、すぐ出産を決められた。そして8月12日、オマハのベルガン・メイシー病院にて、ソトロンゴ医師による帝王切開で赤ちゃんは無事生まれた。
クリスティーナさんと夫のカイル・スミスさんは出生証明書を受け取り、あることに気が付いた。
家族の中に、ソトロンゴ医師が取り上げた赤ちゃんはハンター・ローズちゃんだけではなかった。21年前、アイオワ州カウンシルブラフスのメイシー病院でソトロンゴ医師がクリスティーナさんを、またその2年前に今の夫、カイルさんを取り上げたのだった。
つまり、クリスティーナさん一家3人は全員、同じ医師によって取り上げられた。
クリスティーナさんもカイルさんも、もちろんそのことは覚えていなかったが、彼らの両親が出生証明書に書かれた医師の名前を見つけた。クリスティーナさんのお母さんは、彼は素晴らしい医師だったうえ、ハンター・ローズちゃんが健康に生まれて本当に素晴らしいと心から喜んだ。
ソトロンゴ医師が母子の産後訪問に来た時、夫婦はそのことを伝え、ソトロンゴ医師もびっくりしながら「長い間この仕事をしているんだと気が付いたよ」と笑った。
ソトロンゴ医師は28年間、産婦人科医として勤務してきた。時を超えて家族3人を取り上げたことは、その地域で有名になった。
ソトロンゴ医師は記念にスミスさん一家と写真を撮り、きっと将来ハンター・ローズちゃんの赤ちゃんも取り上げられるかもしれない、と冗談を言った。
医師にとっても家族にとっても特別な思い出となり、赤ちゃんにとっては幸先の良い出来事となった。
大紀元日本ウェブ編集部
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