テリー・ブランスタッド駐中国米国大使は5月、チベットを訪問した(JIM WATSON/AFP/Getty Images)

米国大使、チベット訪問 自由の干渉に懸念表明

駐中国米大使館によると5月25日、テリー・ブランスタッド大使は訪問先のチベット・ヒマラヤ地域で、中国政府に対して、亡命中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との実質的な対話を行うよう求めた。

習近平主席と「旧知の仲」と言われるブランスタッド氏はこのほど、チベットと近隣の青海省に19~25日まで滞在した。駐中国米大使がこの地域を訪れるのは4年ぶり。

さらに大使は、中国政府がチベット仏教徒の宗教の自由に干渉することや、長らくチベット地区への入域を制限していることについて懸念を示した。中国共産党政府は、外国人、特に外交官やジャーナリスト、報道関係者によるチベット地域への入域を制限している。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の謝鋒駐米大使が20日、米ハーバード大学ケネディスクールで講演中、複数の学生活動家による抗議が起こり、演説は何度も中断された。抗議者は中国共産党によるチベット、新疆ウイグル自治区、香港での高圧的な政策を非難し、非合法な臓器狩りを糾弾した。
中国共産党は西部チベットと新疆ウイグル自治区を南北に走る「G216国道」で結ぼうとしている。専門家は1950年 […]
中国共産党政権はカンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像を取り壊した。12月以来、三体目となる。信教を断念させるために精神的苦痛を与えることが狙いとみられる。ラジオ・フリー・アジア(RFA)2月28日付が報じた。
米国務省は13日、中国共産党政権によるカンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像の破壊行為など、チベット仏教徒に対する弾圧行為に懸念を表明した。ここ数週間で二体の仏像が取り壊されており、同政権は地元の僧侶とチベット住民に解体
中国当局は最近、カンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像を強制的に取り壊し、地元の僧侶とチベット住民に立ち合いを強要した。米国営放送ラジオ・フリー・アジア(RFA)が4日報じた。