もっとも美しい下書き 『写生珍禽図巻』
精巧に描かれた24の鳥や昆虫。スズメの親子のさえずりや、今すぐ飛び立ちそうなハチなど、優れた観察眼がうかがえる『写生珍禽図巻』は、五代十国時代(907~960年)の宮廷画家・黄筌(こうせん)が描いた。
絵の左下には「付子居宝習」という文字が小さく書かれてある。これは「息子の居宝に与え、練習させる」という意味だ。この精密な描写の画は、父親である黄筌が、息子のために描いた練習帳と考えられている。
黄筌は中国の五代十国時代(907~960年)の最も有名な宮廷画家であり、宮廷で40年間画家として勤めた。そして宋王朝時代(960~1279年)になってからは太宗皇帝に称賛された。宋王朝の最初の百年間、黄筌とその息子の作品は画家たちの手本として使われた。
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。