中国の汪洋・全国人民政治協商会議主席は3月3日、活動報告をした(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

両会開催、「さまざまなリスクと課題に直面」=中国

中国で年一度の政治行事である両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)が行われている。3月3日、中国当局の国政諮問機関、全国人民政治協商会議(政協)第13期全国委員会第2回会議が北京で開幕した。中国共産党中央政治局常務委員で、党内序列4位の汪洋・政協主席は同日、2000人以上の政協委員に向けて活動報告し、中国共産党政権は現在「さまざまなリスクと課題に直面している」と強調した。

3日の会議には、中国最高指導部である中央政治局常務委員7人、政治局委員18人、政協副主席24人と政協委員2133人が出席した。

汪主席は演説で、習近平国家主席の「2019年は必ずチャンスとチャレンジが織り合う1年になる」との発言を紹介した。汪氏は今年の政協の主要任務に就いて、「時勢の変化に適応し、『難』と『憂』への意識を高め、『穏(安定化)』をしっかり把握していく」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
人口約740万人の香港では、中共ウイルス(新型コロナ)の感染者が急増している。衛生当局によると、2月28日に3万4466人の感染者が新たに確認され、死者は87人。1日の感染者数としては過去最多となった。
改革開放以来、中国でかつていなかった超富裕層が急ピッチに増えた。中国共産党(以下、中共)は一時、彼らを体制に迎え入れ、歴代の最高指導者も彼らの心を和ませる言葉を贈ったり、中共の仲間になったと思い込ませた。しかし、幸せな日々は終わりに向かっているようだ。
カタールの放送局アルジャジーラの独占調査レポートで公開した、密かに海外移住した人の多くは中国共産党の最高意思決定機構「両会」のメンバーであることを明らかにした。
中国当局は現在北京で両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)を開催している。当局は過去最高レベルの維穏(社会安定の維持)態勢を整えている。一部のネットユーザーによると、国内の携帯電話の通信速度を4G(第4世代)から2G(第2世代)に変わった。専門家は、中国当局はネット規制のため、意図的に通信速度を低速化したと指摘した。