中国では、旧正月の際に爆竹を鳴らす風習がある。大みそかの夜になると、家々は爆竹を鳴らし、正月ムードを一気に最高潮に押し上げ、人々は爆竹の音を聞きながら、思わず笑顔を見せ、素晴らしい一年のスタートを切ったという心境になる。
爆竹を鳴らさなければ、お正月ではないと言われるほど、爆竹を鳴らすことはもう中国の旧正月の伝統的な景観の一つとなっている。
年越しの食事をする前に、人々はよく爆竹を鳴らすが、これを「閉門爆竹」と言う。大みそかの子の刻(23~1時)に、人々は一年でもっとも激しく爆竹を鳴らし、鬼払いをすると同時に新年を迎える。そして、元日の朝、朝食をする前にも爆竹を鳴らすが、これは「開門爆竹」と呼ばれる。
大きな爆竹を続けて3個鳴らすことを「連中三元」(昔の科挙の試験で卿試、会試、殿試の首席を続けてとったという、めでたい意)と言い、4個鳴らすことを「福、禄、寿、喜」と言い、6個鳴らすことを「六六大順」(六は禄に通じるので、順風満帆の意)、100連発の爆竹を鳴らすことを「百子爆」(あらゆる事業ももうかるという意)と言い、爆発した爆竹の屑で真っ赤になった玄関を「満地金銭」(金銭が地に満ちる)と言われる。
唐と宋の時から、爆竹を鳴らす習慣がもう民間で定着していたが、後になると、お正月の時に厄払いをするために爆竹を鳴らすことだけに限らず、結婚式や着工式など祝いごとがある際にも爆竹を鳴らすのである。
(翻訳編集・小林)
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