神韻芸術団の琵琶演奏者(イメージ・YouTubeスクリーンショット)

白居易が歌妓の更なる一曲を求め 「琵琶行」

琵琶の形状は、糸倉(ヘッド)が直角に後へ曲がった今日の四弦琵琶のようではなく、糸倉がまっすぐで、背面にペルシャ様式の見事な螺鈿細工が施されている。どのような音を発するのか大いに興味の引かれるところだが、もはや「宝物」となったその琵琶が、古いヴァイオリンの名器のように整備されて再び演奏に使われることは、おそらくないだろう。

その時代の琵琶の音色がいかに秀逸であったかを知る術はないが、中国に、琵琶の奏でる豊かな情感を記録した詩文が存在している。

白居易の長編詩「琵琶行」は、作者が江州の司馬へ左遷された翌年(816年)の作である。その左遷された失意の地で、ある月夜の晩、旅立つ友人のためにささやかな船上の宴を催した。ふと水上に聞きつけた琵琶の音。田舎に似合わない洗練された音色に引かれ、その琵琶弾きの女の小舟を呼び寄せた。灯火を向けると、女は袖で顔を隠している。

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