不安と懸念、混乱を広げる中国「一帯一路」 停止や見直しは300億ドルに
中国の経済圏構想「一帯一路」と協力関係を結んだ各国では、プロジェクトを見直す動きが活発化している。アジア、中東、アフリカに広がる複数のインフラ計画はこの数週間、関係国政府による停止や再検討が相次ぎ、総計300億ドル(約3兆4000億円)以上が頓挫している。
マレーシアのマハティール首相は8月下旬、一帯一路プロジェクトである、鉄道とガスパイプライン計画を停止した。構想内でも目玉プロジェクトと呼ばれ、その規模は200億ドル(約2兆2600億円)と計算されていた。
パキスタン政府は2017年に140億ドル(約1兆5000億円)のダム建設計画を停止し、最近も中国融資による重い財政負担に懸念を表明した。ネパールは9月、ダム建設計画を停止し、シエラレオネは10月初め、空港建設計画を中止すると発表した。
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