2年半髪を伸ばしていた8歳の男の子
アメリカ・メリーランド州に在住のトーマス・ムア君は心優しい男の子です。8歳の時、トーマス君はFacebookで、ガンを患った5歳の女の子が抜け毛で悩む動画を見ました。化学療法で髪が抜けると知ったトーマス君はひらめきました。「自分の髪を寄付して女の子を助ける」と決めました。
「今日は髪の毛がどれくらい伸びたのかな」毎日、トーマス君は鏡の前で定規を持って量っていました。「早く彼女を助けたい。再び笑顔にしてあげたい」
叔母のアンバー・リンさんはその過程をカメラで記録しました。「ふわふわした髪が伸びていくうちに、編まなければなりませんでした。これはきわめて困難な使命でした。髪が引っ張られトーマスが痛がってました」
何度も諦めかけていました。トーマス君はその度、叔母とともに「初心を忘れずに」と励まし合いました。
残念なことに、動画で見た女の子・アンドリューちゃんは2015年6月に亡くなりました。しかし、トーマス君は髪の毛を伸ばし続けました。2年半後、願いがかないました。髪を三つの束にして、三人の小児がんの子供に送りました。
2016年9月、叔母のリンさんはTwitterで「おいがようやく2年以上伸ばした髪の毛を寄付することができました」と投稿。なんと6万のリツイートと11万の「いいね」されました。
トーマス君の善行を聞いたアンドリューちゃんのお母さんは「私の天使がいまだに他人を鼓舞していると知りました。娘が世にいなくても、私は彼女の母として誇らしいです…」とFacebookに投稿しました。
「頭の回転が速くなったよ」とおちゃめなトーマス君。
トーマス君はその後、デレック・アンダーソン基金会パーティーに招待され、「善行賞」を表彰されました。
「今後どんな計画がありますか?」という質問に対して、当時小学5年生だった彼は、次の学年になったらまた髪を伸ばすと答えました。それまでは今の髪型を楽しみたいそうです。
(翻訳編集・李花)