黄庭堅と蘇軾の輪廻転生の物語

中国の歴史において、輪廻(りんね・命あるものが何度も転生し、人だけでなく動物なども含めた生類として生まれ変わること)の概念は深く人々の心に根付いているだけでなく、完璧な理論が備わっています。人々は輪廻を信じて疑わず、輪廻を以て世界を理解し、輪廻を以て世界を認識し、輪廻の世界観を形成してきました。梁山泊の英雄たちでさえ、首を刎(は)ねられるとき、「頭が落ちても茶碗口くらいの傷痕を残すだけだ。20年後にはまた1人の好漢( 気性のさっぱりした愛すべき男)になれる」と信じています。今生死んでしまったとしても輪廻し、来世はまた世間で好漢になれるということです。

しかし、科学理論が中国に入った後、そして中国共産党が中国を統治するようになって以降、宗教や有神論に関わる文化のすべては否定するようになり、中国人の伝統文化に関する知識はますます少なくなりました。今日、私たちは絶えず輪廻の証拠を探して真偽を証明し、信用できる結論を出さなくてはなりません。ある学説の正確性を証明するには論証をしなければなりませんが、古代の人々が用いた輪廻を証明する方法や理念は、現代のそれとまったく異なります。

黄 庭堅(こう ていけん、1045年~1105年)は、中国北宋時代の詩人です。幼いときから孝子として知られる彼は、よく母の尿瓶を洗い、高官になってからも洗い続けていました。その孝行の美徳が周囲の人々に感動を与えただけでなく、彼は後世の人々によって「二十四孝」(にじゅうしこう・中国において後世の範として、孝行が特に優れた人物24人)の1人に選ばれました。彼は自分の輪廻の物語を詩としても書き下ろしました。

▶ 続きを読む
関連記事
中医学では、顔色、目の下のクマ、唇や舌の色、あご周りの変化などを、体調を知る手がかりの一つと考えます。診断ではなく、健康を見直すサインとして紹介します。
音や音楽は、気分だけでなく心拍やストレス、睡眠にも関わる可能性があります。音楽療法と音による癒しの違い、日常での取り入れ方を紹介します。
なかなか眠れない夜におすすめの就寝前エクササイズ6選。山のポーズ、ワイパー運動、ボックス呼吸法、漸進的筋弛緩法など、ベッドの中で簡単にできるストレッチで心身の緊張をほぐし、質の高い睡眠へと導きます
頭に浮かぶ考えは、本当にすべて自分自身のものなのでしょうか。脳科学や心理学、哲学、宗教、文学の視点をたどりながら、思考が生まれる仕組みと、それに振り回されず自由に生きるためのヒントを探ります。
新研究では、植物由来の肉や乳製品の代替品に、動物由来製品より多くの添加物が含まれる傾向が示されました。