中国国旗掲揚の台湾寺院 地元政府、「違法建築」と強制撤去

台湾彰化県は26日、違法建築があるとして中国国旗を掲揚する県内の寺の一部の強制撤去に乗り出した。数日前から同寺に対して断水の措置を取っていた。地元メディアの報道によると、寺の所有者は中国共産党政権とつながりのある組織から資金援助を受けている。

米紙ニューヨーク・タイムズや台湾メディア・中央社などよると、同県二水郷にある碧雲禅寺は約100年の歴史を持つ古刹。2012年、建設事業を営む魏明仁氏と寺側との間で、土地所有権をめぐってトラブルが発生し、寺が競売に掛けられた。その後、魏明仁氏が所有権を取得し、寺にいた4人の尼僧を追い出し、寺院の名称を「愛国教育基地」に変えた。撤去された仏具の代わりに、毛沢民や周恩来の肖像画や中国共産党の宣伝ポスターが飾られている。

魏氏はニューヨーク・タイムズに対して、中国国旗の掲揚は、「祖国統一」を実現させる決意の表れだと述べた

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