なぜ彼らは7月20日にパレードをするのか
毎年、「反迫害」「臓器狩りを止めよ」と書かれた横断幕やプラカードを掲げ、世界各地で大々的に行われるパレードがある。参加者は主に、法輪功(ファールンゴン)と呼ばれる気功修煉法の学習者たち。彼らが反対しているのは、共産主義を標榜(ひょうぼう)し、強権政治で無実の人々を弾圧する中国共産党政権だ。
「真・善・忍」を理念とし、心と体を鍛える修煉法・法輪功への弾圧が始まったのは、1999年7月20日。一部の人権団体から非難されながらも、中国当局はこれまで、迫害政策を緩めることはなかった。
安い労働力と13億人を抱える中国市場は、各国の政府や大企業にとって、垂涎(すいぜん)の的である。潤沢な経済利益を生み出す中国を怒らせてまで、真正面から人権問題について批判する国は少ない。
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