臓器狩り停止求める署名「国連に送らないで」中国が情報照会する懸念あり=医師会
医師による倫理組織は、2013年から国際連合人権理事会(UNHRC)に請願していた、中国の強制臓器摘出の停止を求める署名活動を終わらせると発表した。WHOの移植問題検討組織に、強制臓器摘出問題に関わったと疑われる中国移植医がメンバー入りしたため、「署名者情報の安全確保が難しい」という。
「強制臓器摘出に反対する医師の会(DAFOH)」代表トルステン・トレイ氏は6月25日、公式サイトで、2013年から5年間で300万人の署名を集めた「法輪功学習者に対する臓器奪取の停止を求める」署名活動の停止を発表した。
7月にスペインで開かれた2年に1度の国際移植会議の後、国連組織である世界保健機関(WHO)組織で、専門家や医師からなる「臓器と人体組織の提供と移植に関する作業部会」30人のメンバーに、中国移植医・黄潔夫氏が、WHOの推薦により選ばれた。
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中国の監禁施設で生きた法輪功学習者を対象に臓器摘出・売買をしているという2006年に告発された事件に関して、最近、目撃者の新たな証言が、国際的な人権擁護組織である「法輪功迫害追跡調査国際組織」(WOIPFG、米国本部)から発表された。
7月初旬、スペインで開かれた国際移植会議で、2日にスピーチした中国の肝臓移植医に「倫理違反」があるとして、人権団体から批判を受けていた。団体は、この医師が中国の収監者の臓器を利用して移植手術を行っていると主張している。