日中防衛当局、衝突回避の連絡体制開始へ 10年間の協議経て
[東京 9日 ロイター] – 安倍晋三首相と中国の李克強首相は9日、日中の軍用機や艦艇の偶発的な衝突を避けるため、防衛当局間のホットラインを含めた連絡体制「海空連絡メカニズム」の運用を始めることで合意した。6月8日に開始する。
中国軍が東シナ海で活動を強める中、自衛隊と人民解放軍の戦闘機が接近したり、中国軍艦が自衛隊の護衛艦に火器管制レーダーを照射するなどの事案が発生し、不足の事態が起きることが懸念されていた。両国は10年前から連絡体制の確立を協議してきたが、関係改善の機運が高まってきたことでようやく合意した。
現場のパイロット同士、艦艇の乗員同士が事前に決められた手法で連絡を取り合うほか、防衛当局の幹部同士をつなぐホットラインを開設する。さらに毎年1回、局長級と課長級の専門会合をそれぞれ開き、連絡体制の運用状況や課題を協議する。
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