日米首脳会談、初の米朝会談で拉致問題取り上げで一致
訪米中の安倍晋三首相は現地時間17日と18日に、トランプ大統領と首脳会談を行う。
今回の日米首脳会談は、4月27日予定の南北朝鮮首脳会談、また5月末から6月初めに予定された初の米朝首脳会談に先んじて行われた。
北朝鮮問題は主要な議題となる。FOXニュースによると、両首脳は、1953年以来、停戦状態にある朝鮮戦争正式に終了させることで調整していくという。
トランプ大統領は「米国は北朝鮮との直接対話を始める」、「非常に高レベルの対話を行い、よい結果をもたらすと考える」と述べた。
同報道によると、米朝会談の場所については、5カ所が候補に挙がっているという。
訪米に同行した西村康利・内閣副官房長官はSNSで、安倍首相が注力する北朝鮮による拉致問題について、米朝首脳会談で議題に上げることで一致したと発言した。
日米は防衛戦略上、強固なパートナー
ニクソン元大統領設立のシンクタンク「国家利益センター」代表ハリー・カジアニス(Harry Kazianis)氏はFOXニュースで、「安倍首相は、米国が北朝鮮に対して早すぎる決断を下すことに懸念しているだろう」と分析した。
ハリー氏は日本政府関係筋からの情報として、「北朝鮮のミサイルは日本にとって真の脅威だ。2本のミサイルがすでに上空を通過した。もし誤作動で落下でもすれば、日本国民に犠。牲が出ていたかもしれない」と聞いているという。日本の安全保障にかかわるため、「日本は米国、韓国の対北協議内容をしっかり把握しておきたいだろう」と分析した。
BS日テレ『深層ニュース』に出演した河合首相補佐官は、安倍首相が「衆議院に初当選して25年、一貫して北朝鮮に関わってきた。主要国の指導者の中で安倍総理が一番、北朝鮮のこれまでの騙し、嘘、欺きをよく知っている」と首相の経験を評した。
ハリー氏によると、米政府当局者は日本政府と優れた交流関係があり、日本の懸念をはっきりと理解しているとした。
ハリー氏は、日米安全保障上のつながりは強固であるとみている。同氏は国防省の知人の話として「日本は同盟国で良き味方だ。日本は米国にとって重要なパートナーであり、日本以上に信頼できる国はない」と話したという。
(編集・佐渡道世)