オーストラリアのマルコム・ターンブル首相(Dan Himbrechts-Pool/Getty Images)

豪政府関係者に訪中ビザが下りず、関係悪化か 共産党浸透阻止法案をめぐって

中国当局はこのほど、ターンブル首相を含む豪政府関係者らのビザ発給を拒否した。同首相は12日、内政干渉を阻止する法案が中国との関係性を悪化させているとの認識を示した。

豪紙・フィナンシャル・レビュー(11日付)は情報筋の話として、5月中国で開催される博覧会に出席する政府高官に対して、中国側はビザを発給しなかったと報道した。このため、博覧会の開催日程が確定されず、開催自体がキャンセルされる可能性がある。博覧会には豪政府関係者は毎年、参加していた。

同報道は、中国海南省で8~11日まで開催された経済会議「ボアオ・アジア・フォーラム」に、豪政府関係者が招待されなかったと指摘した。これまで数年間は、毎年少なくとも1人の政府高官が招かれていたという。

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