アングル:物価上振れで再注目の金、ヘッジ有効性は過大評価

[ロンドン 1日 ロイター] – 物価が上振れつつあることから、インフレに対するヘッジ手段として金の購入が再び投資家の視野に入ってきた。しかし過去の状況を見ると、金はインフレヘッジにおいて過大評価されているようだ。

これまでの50年を振り返ると、現在のように物価がじりじりと上がる局面よりも、1970年代後半から1980年代初めのように原油価格高騰によって物価が急激に跳ね上がるケースの方が、金を利用したヘッジが有効に機能することが分かる。

ダブリン大学トリニティ・カレッジのブライアン・ルーシー教授(国際金融論)は「1970年代を除いてしまうと、金の値上がりと物価上昇の相関性はかなり弱くなる。1970年代と、1980年代終盤や1990年代の物価上昇の構図は非常に異なるからだ」と話した。その上で、1970年代は物価上昇率が2桁に達し、物価が上向くのが当たり前の世界だったが、もはやそうした状況には戻らないだろうと付け加えた。

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