豪首相、米大統領との首脳会談で中国やTPP協議へ=当局者

[シドニー 22日 ロイター] – オーストラリア政府当局者は22日、米ワシントンで今週予定されているターンブル豪首相とトランプ米大統領の首脳会談で、中国の勢力拡大や環太平洋連携協定(TPP)が議題となる見通しだと明らかにした。

当局者は「(ターンブル)首相は財界幹部らと共に訪米し、貿易の機会について協議することを望んでいる。一方で、中国は会談の重要な部分を占めるだろう」と述べた。

トランプ大統領は昨年にTPP離脱を表明。米国を除く11カ国は21日、TPPに修正を加えた「包括的および先進的環太平洋連携協定(CPTPP)」の最終的な条文を発表した。

同当局者は、ターンブル首相が引き続き同協定の推進に積極的だと述べた。

またターンブル首相は、トランプ大統領の1兆5000億ドル規模のインフラ投資計画に、豪年金基金を使うことを提案する見込みだという。

ターンブル首相と複数の豪年金基金の幹部は24日に米州知事らとの会合に出席する。

このほか当局者は、地域安全保障も首脳会談で主要な議題となる予定だとし、特に中国について協議されると述べた。

関連記事
米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は19日、中国共産党海軍がカンボジア南部シアヌークビル州のリアム海軍基地から活動を行っている可能性があると指摘した。同シンクタンクは、商業衛星画像の分析により、中国の軍艦2隻が4ヶ月以上にわたってリアム海軍基地に滞在していることを明らかにした。
米国は「最強の反共報告書」を提出し、一連の強硬措置を打ち出した。 専門家は、中共に対する米国の態度は根本的に変化し、中共政権は今、崩壊・崩壊の過程にあると分析している。
イタリア政府は中国に対し、巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を正式に通知した。政府筋が6日明らかにした。
中国共産党政権は最近、一帯一路インフラ構想を活性化させようと努力しているが、インド太平洋、アフリカ、ラテンアメ […]
イタリアはG7諸国で唯一中国の「一帯一路」に加盟したが、経済的利益が得られないとして、離脱を検討していることが […]