在日華僑の子供たちの嘆き - もう中国には行きたくない!(上)

共産党政権が中国本土を制圧してから2018年に69年、日中国交正常化からは46年が経つ。中共政権が支配する国で生まれ育って、この間に自ら渡日した華僑の親たちにとって懐かしい故郷である中国も、日本で生まれ育った子供たちにとっては、あまりにも酷く、とても理解できない、二度と行きたくない国と映ることが少なくないようである。中国語新聞紙「中文導報」が報道した、そのような華僑の子供二人の体験を2回に分けて紹介する。

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「国際的大ばか者」

 13歳の張亮くん(仮名)は日本生まれ。2、3年ごとに一度、父母に連れられて故郷を訪れている。祖母の家では最も歓迎されていると言ってよく、いとこたちとも仲が良い。張亮くんの父母はともに中国人であり、家の中では中国語で話をするので、張亮くんにとって中国語での交流には何ら支障がない。しかし、今年の元旦に帰郷してから日本に戻った後、彼はもう二度と中国へは行きたくないと思った。そのきっかけは、中国滞在中にいとこたちから「国際的大ばか者」というあだ名をつけられたことにあった。

張亮くんは言う。「学校での生活や成績はどうかな、とおばあさんに聞かれた時、学校のサッカーチームに参加していることを話し、勉強は努力したけど成績が良くなくて、下から3番目だったと答えたんだ。するとおばあさんがサッカーチームには何人参加できるの、とたずねたから、参加したい人は誰だって参加できるよ、と答えた途端、いとこたちは僕のことをばかだと笑ったんだ」。

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