昨年9月に発売された米アップル社の主力製品iPhone 8。(Justin Sullivan/Getty Images)

長時間労働、素手で有毒品…中国iPhone工場に米人権団体が潜入調査

米Apple社の主力製品iPhoneの中国製造工場で、労働環境の劣悪さがたびたび報道された。このほど、iPhoneのフレーム製造を請け負う中国江蘇省宿遷市にある工場で、従業員が長時間労働を強いられているほか、有毒化学物質による健康被害の可能性も伝えられた。

米ニューヨークに拠点を置く労働者人権擁護団体「チャイナ・レーバー・ウォッチ(CLW)」が調査を行った。16日、CLWと英紙「ガーディアン」が共同で調査報告を発表した。CLWのスタッフが宿遷市にある台湾可成科技公司(キャッチャー・テクノロジー)の工場に潜入調査を行った。同工場はおもにiPhone 8の金属製ケースを生産している。

潜入したCLWのスタッフが提出した報告では、従業員の賃金水準は低く、残業時間が法定時間の約2倍になっていると示された。工場の汚染水処理について「重大な問題がある」とした。また、有毒化学製品を扱う同工場では、従業員に支給される手袋が常に不足しているという。

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