スティーブン・ミラー大統領上級顧問(Photo by Alex Wong/Getty Images)
ファクトチェックの必要性

反トランプ派からも疑われる暴露本の信憑性、「新書と著者はゴミ」=ミラー大統領顧問

トランプ大統領に関するマイケル・ウルフ氏の新書「炎と怒り(原題:Fire and Fury)」の売れ行きは好調のようだが、ホワイトハウスのみならず日頃トランプ氏に批判的なジャーナリストまでその信憑性に疑問を呈し始めている。さらに、事実との相違が相次ぎ発覚するなか、ウルフ氏自身の「創作癖」と過去のねつ造疑惑が指摘されている。CNNのインタビュー番組に出演したミラー大統領上級顧問は暴露本について「ゴミのような作者で、本もゴミのようなものだ」酷評した。

「ニューヨークタイムズ」紙のホワイトハウス担当記者マギー・ハーベルマン氏はCNNの取材に対し、「この本にはいくつも間違っている部分がある」「(ウルフ氏は)基本的な部分を間違えている」と指摘した。同紙のデイビッド・カー氏は、一部の発言は間違って使用されたことが問題だとコメントした。

米政治系ニュースサイト「Politico」によると、記者でありオバマ政権の一員だったスティーブン・ラットナー氏はウルフ氏を「空想小説家」と呼び、子供を道具にして情報をだまし取る手段を指して「全く下劣な人物だ」と批評している。また、CNN特派員ブライアン・ステルター氏は、新書は事実錯誤により「全体の内容が懐疑的にならざるを得ない」と評した。

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