朝鮮半島の南北国境警備兵(AFP/Getty Images)
緊迫の朝鮮半島

迎撃成功率は5割?米国の専門家「ICBM対策は不十分」

北朝鮮が11月29日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」について、米国の一部の専門家は、米国の迎撃システムの準備が整っていないと危機感を示した。北朝鮮やイランなどから発射されたICBM迎撃において、地下に配備したミッドコース防衛(GMD)だけでは、対策は不十分であると多くの指摘がある。

「このシステム(GMD)はあまり役に立たない」と、モントレー国際ミドルブリー研究所のジェームス・マーティン非拡散研究センターの東アジア核拡散防止プログラム担当ディレクター、ジェフリー・ルイス氏は述べた。

「火星15」の発射を分析する米国の安全保障専門家らは、北朝鮮は、小型化した核兵器を搭載した大陸間弾道ミサイルが、米国領土の全てが目標範囲となった恐れがあると指摘している。

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北朝鮮の核開発プログラムを、単に腐敗した国の単独行動と見ることはできない。そのプログラムの多くは外国資金調達の痕跡が見られ、その技術は他の国々によって提供されており、核兵器能力を集団的に進めている国家間ネットワークの一部として理解できる。
米国は最近、北朝鮮軍が30種類の生物・化学兵器を人体に試験するけでなく、生きている人を運搬体としてバクテリア戦争に使うことも計画しているとの研究内容を発表した。
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