誤解を招く報道
スイスの村「高額な移住奨励金」騒動でフェイクニュースに苦言
最近、スイス南西部の美しい小さな村が、高額奨励金で移住者を募っていると世界のニュースの見出しに踊った。しかし、村の当局は「4人家族モデルで現金7万スイスフラン(790万円)を受け取れる、と言った誤解を招く報道がなされている」と苦言を呈した。奨励金受け取りには条件をクリアしなければならないと当局は声明で強調した。
ヴァレー州アルビネン村は標高1300メートルの高山の斜面にあり、欧州最大の温泉リゾート地ロイカーバートから6キロほどの場所に位置する。協会や家屋は伝統的な石造りや木造建築で、その佇まいは数世紀の歴史を感じさせる。しかし、村の人口は約240人と年々減り、学校も閉鎖しており、わびしさが目立つ。村の全児童7人は隣町に就学している。
人口増加策として話題となった同村の高額奨励金は21日に発表された。移住する成人には1人あたり2.5万スイスフラン(約282万円)、未成年者には1人あたり1万フラン(約113万円)を支給。夫婦と子ども2人の4人家族なら総額7万フラン(約790万円)を受け取れる試算だという。
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