命運を決める

雑念を除き、よい考えを「選択」するには?

本を買うお金もないほどの貧困家庭に生まれながら、苦労を重ねて難関大学に入学し、独学で弁護士の資格を取得した台湾の許峰源(シュイ・フォンユェン)氏。コンサルタントや金融企業の顧問を経て、今は作家として活躍している。台湾で知らない人はいないほどの有名人となった許氏が、「運命を決める考えの見極め方」を語る。

プロ野球選手は、体が大きく筋肉がついていて、強い打球を遠くに飛ばすことができればいいわけではありません。ボールを見極める力を持つことも条件の一つです。投手は多種のボールで打者を惑わし、三振やアウトへ導こうとしますが、打者は自分に向かってくる各種の球を見定めて「ストライク」のみを選んで打とうとします。選球眼の優れた打者は「ボール」に惑わされることなく、逆に投手に「ストライク」を投げるように仕向けることができます。それによって打率を上げ、チームを勝利に結びつけるのです。

イチローが最も良い例です。所属する球団以外のすべての投手は彼と対面すると頭が痛くなります。何故なら、彼は「ボール」には動ぜず、「ストライク」を見逃さないからです。イチローは、どんな変化球に対しても自分のストライクゾーンに入ってからバットを振るか否かを決めます。彼の凄さというのは、その時には、ボールの飛ぶルートや回転状況などをすでに把握していることです。

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貧困者がいない、大同思想(孔子が描いた至公無私の平和な社会)の「老年の者は安心してその生を終え、壮年の者はその才能に従って尽力し、幼年の者は健やかにその成長を遂げる」という考えが、なんとこの雪国、デンマークで実現した。これは全世界で最も幸せで完璧な国家と言えるだろ。