曽錚コラム
曽錚:母からのメール「トランプと付き合うな」
朝目覚めてすぐ、ショートメッセージが届いているのに気づいた。「トランプと付き合わないで。党や祖国を脅かすまねはしないで。19大が大成功を収めるよう支持しなさい。」発信者は中国に住む75歳の母であるが、当局から必ずこのメッセージを私に伝えるようにと。母は仕事をやめてもう何年にもなるのに、いまだに元上司から、米国に住む私の言論の自由に干渉するよう圧力をかけられている。
こんなとき、私はいったいどうしたらいいのだろう。腹を立てる?それとも一笑に付せばいいのか。私はもはや共産党とは何の関係もなく、「19大の大成功を支持しろ」などと命令される筋合いもない。
それにしても、米国における共産党の情報収集システムもお粗末なものだ。私のような一介の庶民が、トランプ大統領と知り合いになれるなどと本気で考えているのか。米国の選挙権すら持っていない人間が相手にされるわけがなく、引き合わせてくれる人がいるはずもない。
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