ガンジーの精神
インド農民、土地収用に非暴力の抵抗 穴を掘り埋まってハンスト
インド北西部のラジャスタン州ジャイプールのある村で10月2日、50人以上の農民が州政府の土地収用に対して、非暴力の抗議活動を続けている。彼らは収用予定の土地に、大人がひとり、すっぽり入れるほどの深い穴を掘り、飲食を断つハンガーストライキを始めた。
「ブルドーザーを頭上に走らせてみなさい。私たちには死ぬ準備ができている。土地は渡さない」穴に深く埋まった抗議者の一人は、現地紙ヒンドゥスタン・タイムス紙に固い意志を語った。そばには、インドの精神指導者マハトマ・ガンジーの写真が掲げられている。
この抗議活動について、ガンジーの言葉を引用して「埋葬による非暴力抵抗運動(Zameen Samadhi Satyagraha)」と呼ぶ。抗議側の代表者は「州政府が収用の決定を取り消すまで、運動は続ける」としている。男女とも年齢の幅は広く、90歳以上の女性も含まれる。
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