郭文貴氏のトークイベントが中止 「江沢民息子の臓器移植を暴露したため」
中国共産党上層部のスキャンダルを暴露し、台風の目となった在米中国人大富豪・郭文貴氏。4日に予定されていた米シンクタンク、ハドソン研究所主催のイベント、「郭文貴と話す会」は直前になって中止となった。郭氏はその後のYouTube動画でイベントの中止について「江沢民の息子江綿恒の臓器移植の内幕を暴露したことが原因だ」と話し、江沢民派の勢力が米政府に浸透していると警告した。
郭文貴氏は9月公開の動画で、江綿恒氏がかつて3回もの腎臓移植を受け、そのために5人が殺され、手術に関わった医師が相次ぎ死亡したと暴露した。
イベントの司会者、米ジャーナリストのビルジェルツは4日、執筆した記事で中止が中国側の圧力によるものだと認めた。記事は米情報サイト「ワシントンフリービーコン」に掲載されたもの。
記事は、ハドソン研究所のスポークスマン、ダービット・テル氏の話として、同研究所のホームページが現在、中国上海を拠点とするハッカーから攻撃を受けたと伝えた。記事はさらに、上海には悪名高いサイバー軍61398部隊があることにも触れた。同部隊は英語に堪能な要員数千人を抱えており、中国政府もその存在を認めていた。
テル氏は「北京からたくさんのメールが届いた。機嫌を損なった人がいる」と明かした。ハドソン研究所に駐ワシントン中国大使館からも電話が届き、イベントを中止しなければ「研究所職員の訪中が不可能になる」と圧力をかけられたという。
イベント中止について、郭文貴氏は4日のYouTube動画で、「米政府要人を籠絡した江沢民派の力が作用している」「米にある江沢民派の黒い力はハドソンを打ち負かした」と江沢民派を名指して批判した。
郭氏はまた、ある情報源の話として、「江綿恒は臓器移植の話が暴露されたことに不快感を示した。これはイベントが中止に追い込まれた最大の理由だ」と話した。「臓器移植の真偽を確かめたければ、本人に直接聞くべきではないか」と反論した。
(翻訳編集・李沐恩)