ユニークな教育論

大きな石を運ぼうとする子ども 父親が教えたことは?

子供に「全力を尽くす」ことの大切さを教える時、あなたならどうしますか?ある父親のユニークな考え方をご紹介しましょう。

庭で小学生の男の子が大きな石を運ぼうとしていました。父親は横で、「全力を尽くせば必ずできる!」と励ましました。しかし、石はあまりにも重すぎて、全身の力を振り絞っても動かすことはできません。

「全力を尽くしたけど、やっぱりこの石は僕には重すぎた」と、子どもは父親に訴えました。

「いいかい?おまえは全力を尽くしていなかったんだ」と父親は答えました。しかし、子どもは納得がいきません。

「どうすれば運べるのか、一生懸命考えたかい?パパがそばにいるのに、助けを求めなかっただろう」と父親は笑顔で言いました。

私たちは何かの目標を達成したい時、往々にして自分ひとりでやってみようと思いがちです。しかし、多くの成功者は、どれだけ多くの資源を得て、協力者を呼びこむかの能力に長けています。それらを上手に活用することができれば、自分一人では困難だった目標を達成することができるのです。三国志に出てくる有名な「3日で10万本の矢を集めた諸葛孔明 」のエピソードもしかり。人と物をうまく使うことができる人こそ真に有能な人物なのです。

イギリスでは、人を活用して目的を遂げたユニークな事例があります。世界的に著名な大英図書館はある時、引っ越しをすることになりました。所蔵する図書が膨大であるため、旧館から新館への運搬費用は、かなりの金額を要します。とても自分たちだけで引っ越すことはできませんでした。

悩んだ末、図書館は新聞にある広告を出しました。

「本日より、大英図書館は一人10冊ずつ、市民に無料で貸し出し致します」。広告が掲載されると、短期間で殆どの書籍が貸し出されました。

もちろん、本の返却先は新館になっています。こうして市民たちの助けを得た図書館は、あまり費用をかけずに引っ越しをすることができました。

(翻訳編集・豊山)

 

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