台湾政治
台湾行政院長に頼清徳・台南市長 法輪功を積極支援
台湾総統の蔡英文(ツァイ・インウェン)氏は5日、総統府で記者会見を行い、行政院長の職に台南市長の頼清徳氏を任命すると発表した。行政院は中華民国政府の五院のうち行政を担当する重要官庁で、行政院長は首相に相当する。
蔡総統は記者会見で、頼氏は税制その他の改革や保育問題など7つの任務を担当すると発表。頼氏の人柄について、民意を知り社会の需要に素早く対応できる人材であり、優れた実行力を持っていると評した。
頼氏は与党・民主進歩党で次期総統候補と目される人物。現職の林氏の辞任にともない、7日に現在の各部会長(閣僚)が総辞職し、8日に頼氏を中心とする行政院(内閣)が発足する。
頼氏は記者会見で、台南の堅実な作風で責務を遂行し結果を出していくと意気込みを示した。また、蔡総統の信頼に感謝するとともに、前任者の林氏が取り組んできた重大政策を引き継ぐと述べた。
頼氏は新北市生まれで、米ハーバード大大学院で公共衛生学の修士号を修得。のちに立法委員(国会議員に相当)、台南市長を歴任した。頼氏は法輪功学習者を積極的に支援し、2006年に臓器狩り問題が発覚すると立法院(国会)で党派を超えて署名を集め、国際人権組織やWHOに対し調査を呼びかけた。同年12月、頼氏は「法輪功迫害の真相を調べる連合調査団(CIPFG)」のアジア分団長を引き受けた。
(翻訳編集・文亮)
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