中国資本、海外サッカークラブ爆買いの裏に「資金洗浄」と国営放送は非難。4月、イタリアで行われたサッカーリーグ「セリエA」でACミラン対インテルの試合開始を待つ中国人観戦客(MIGUEL MEDINA/AFP/Getty Images)
人民元の流出

中国資本、海外サッカークラブ爆買いの裏に「資金洗浄」か

近年、中国企業による欧州サッカークラブの株取得や買収が相次いでいる。人民元の海外流出は景気減速に繋がると捉えている中国当局は、海外クラブ爆買いの動きは「非理性的な投資」「資金洗浄の疑いがある」として厳しく批判した。

中国国営放送CCTVは19日、一部の海外投資の目的は「資産移転」と指摘し、特にコングロマリット万達グループと家電大手の蘇寧グループを名指して、海外サッカーチームの買収は資金洗浄の疑いがあると報道した。

万達グループは15年1月に、4500万ユーロ(約59億円)でスペインのサッカーチーム、アトレティコ・マドリードの株式20%を取得。蘇寧グループは16年6月に、2億7000万ユーロ(約351億円)で伊インテルの株式70%を取得した。

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