米シアトル、クィーン・アン地区を走るD路線バスを使うと、単独で乗っている黒のラブラドール・レトリバーに出会えるかもしれません。名前は「エクリプス」、4歳のメス。この地域では、彼女を知らない人はほとんどいないそうです。
エクリプスが単独でバスに乗るようになったのは、ちょっとした偶然の出来事がきっかけでした。飼い主のジェフ・ヤン(Jeff Young)さんと一緒にバスを待っていたある日のこと、バス停で悠々とタバコを吸うジェフさんに痺れを切らしたエクリプスは、発車間際のバスに駆け込んでしまいました。ジェフさんを置いて先に出発した彼女は、行き慣れたドッグランのあるバス停で降りて、ジェフさんを待っていたのです。
その後、エクリプスにとってお散歩はお手のもの。定期券を首にぶらさげ、この路線バスの常連客となりました。ジェフさんがいなくても、彼女はきちんと席に座ってマナーを守り、静かに窓の景色を見ながら目的地まで向かいます。
乗客の一人は地元メディアの取材に対して、「彼女は皆に楽しい時を与えてくれるので、彼女を可愛がらずにはいられない」と語りました。Facebookのアカウントを持つエクリプスには、たくさんのファンがいるようです。
シアトルのキング郡運輸局は、2015年、彼女が市バスに乗車する様子を撮影し、「Bus Doggy Dog」チャネルに公開しました。映像の中で彼女が訪問した数々の観光スポットは、すべて市バスで行くことが出来ます。
(翻訳編集・豊山)
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