日本文化
赤ちゃん「泣き相撲」健やかな成長を願って
5月14日、神奈川県相模原市の亀井家八幡宮で、赤ちゃんを泣かせて健やかな成長を祈願する「泣き相撲」が行われ、生後6カ月から2歳半までの150人もの男女の赤ちゃんが参加した。
同社で7回目となる泣き相撲。赤ちゃんを抱えた力士たちが土俵に立ち、また行事が掛け声をかけるなどして、赤ちゃんを泣かせた。元気な声が境内に響き渡った。 瑞々しささえ感じられる赤ちゃんの泣き声は、古くより産土神を呼び、邪気や病魔・魔物を退けると信じられるという。
参加した赤ちゃんたちは、特製の化粧まわしや四股名兜で飾りをつけた。手形を押して記念を残すことができる。
泣き相撲の前には、赤ちゃんを両手で抱えた力士が四股(シコ)を踏む「四股奉納」が行われた。同社では、力士が土俵で四股を踏むのは、土中にいる悪鬼・邪気を封じ込める所作とされている。いっぽう、泣き相撲ではまだ定着していない赤ちゃんの魂をその体にしっかりと定着させるために行われるという。
(編集・甲斐 天海)
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