両会
習近平主席、上海団に「新たな成果を出しなさい」
中国の習近平国家主席は3月5日、北京で開幕した全国人民代表大会(全人代)の上海代表団会議に出席し、上海市での反腐敗キャンペーンを強化するよう指示した。上海は江沢民・元国家主席の本拠地。今後、市トップの韓正氏を含む江派閥人員がさらに多く失脚する可能性がある。
習氏は、浙江省トップだった時代の元部下で現上海市長の応勇氏ら7人に対して、反腐敗キャンペーンや厳しく党を統治する(従厳治党)ことや、上海自由貿易試験区改革などにおいて、「新たな成果を出しなさい」と要求した。特に従厳治党の面では、習氏は上海市幹部に対して、「党の管理や党の統治といった主体責任と監督責任を負わなければならない」「官僚らの党内政治生活を正すべき」などと話した。
時事評論員の李林一氏は、習近平氏の発言について「上海市における反腐敗や従厳治党の面で、自身の力が十分に及んでいないとの不満があるのではないか」と分析。
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