勇敢な本能

ピンチのウサギを命がけで救った犬

ウサギにも友情が芽生えるのだろうか。人間に捨てられたと思われる野生の犬が、栄養失調で弱っているウサギを助けた。

アメリカに住む大型トラック運転手のダン・オグレディーさんがフロリダ州の高速道路を走っていると、道端で一生懸命吠えている、痩せこけたジャックラッセルテリアの犬を見つけた。

ダンさんが車を停めて外に出ると、犬は吠え続けて彼を案内をするかのように林の奥へ入って行った。すると、木の茂みに見えたのは、息絶え絶えに横たわっている1匹のウサギ。ダンさんがウサギを抱きかかえてトラックに戻ると、犬も静かについてきたという。ダンさんのトラックに乗った2匹は、ダンさんからサンドイッチの中身をもらってようやく空腹から解放された。 

ダンさんは犬に「ハイウェイ(高速道路)」、ウサギに「インターステイト(州間高速道路)」と名付け、犬はドッグ・シェルターに、ウサギは車で15時間かかるオハイオ州の動物保護団体へ預けた。

ハイウェイとインターステイト(フェイスブックのスクリーンショット)

現在、ハイウェイには里親が見つかり、骨と皮だったインターステイトは通常の体重に戻り、今は保護してくれる里親を募集中だ。

オハイオ州の動物保護団体はfacebookで、「犬のハイウェイとウサギのインターステイトが森のなかでどのぐらいの期間、どの様に暮らしていたのかはわかっていない」「ハイウェイに見捨てられなかったインターステイトは、何てラッキーなウサギなんでしょう」と伝えた。

ジャックラッセルテリア犬は通常、気性が荒く、ウサギは獲物のはずだが、なぜ二匹の間に友情が生まれたのかは分からない。同団体のフェイスブックでは2匹を救ったダンさんを賞賛する多くのコメントが寄せられた。

 (翻訳編集・林書羽)