意外と知らない
豆腐の由来
冬にぴったりの鍋料理に欠かせない豆腐。柔らかくてつるっとした食感は、どんな食材にも合います。こんなに美味しいものを最初に作ったのは誰でしょうか。二千年前、中国前漢の時代の淮南王(わいなんおう)・劉安(紀元前179年 – 紀元前122年)によって発明されました。
劉安(りゅうあん)は漢高祖(劉邦)の孫・劉長の子で、汪汲氏の《事物原會》には「劉安が豆腐を作る」と記載されています。《本草綱目》にも「豆腐の作り方は淮南王劉安に由来する」という記述があります。
劉安が豆腐を発明したのは偶然でした。当時、劉安は道術に夢中になり、大金を惜しまず各地の方術の士を集め、煉丹の本を書きあげました。彼らは清らかな湧き水で豆を挽き、液を作り、その豆の液で丹を養っていました。しかし、意図していた仙丹(不老不死の霊薬)を煉ることはできず、豆の液が石膏(硫酸カルシウムが主成分)や塩と化学反応を起こして、代わりに「豆腐」が出来上がったのです。
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