一人っ子政策

中国、無戸籍の女性3000万人 一人っ子政策で出生記録なし

最近の研究によると、中国の一人っ子政策により、妊娠や出生が記録されていない「無戸籍」の女性が3000万人近くいるという。

1979年に実施された一人っ子政策により、人口から女性が3000~6000万人が記録されていないと専門家は指摘する。これには堕胎や産後の死も含まれる。

中国では、女児より男児が圧倒的に好まれる。政策実施以後、中国の男女比の不均衡は表面化した。報道によると、中国人女性と結婚できない適齢期の中国人男性は、約3000万人いるという。

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30年以上続く中国の一人っ子政策で生まれた問題は多い。両親と双方の祖父母から過保護・過干渉を受けた子は、しばしば「小皇帝」と例えられている。中国の著名なブロガー劉植榮は、この子供が自立できるかを疑っている。以下は、この問題について書かれた劉氏のブログ記事の抄訳。
29日に閉幕した中国共産党の重要会議、第18期中央委員会第5回総会(5中総会)で、「すべての夫婦が2人まで出産できる」と一人っ子政策を廃止することが決まった。深刻な少子化・高齢化問題、労働力減少に対応するためとみられる。
現在、中国本土には2億1800万人の一人っ子がいる。子にのしかかる親の介護問題。もし子に先立たれた場合、両親は喪失感で抑うつになる。1979年以前の多子家庭に比べ、一人っ子家庭は多くの社会的リスクを生んだ。
中国当局は、2016年から本土での第二子の出産を許可している。誰もが喜ばしいことだと思っていたが、当の子供たちは、弟や妹ができることを嬉しく思っていないようだ。第二子を希望する両親に抵抗して「自殺する」と哀願するケースもある。35年続いた一人っ子政策は、子供たちの考えを極端に自己中心的にさせた。