品と色欲の問題

中国の新華社通信、日本の女子バレー選手の画像を加工

中国国営メディア・新華社通信のSNSツイッターで22日、日本を代表する女子バレーボール選手の胸部を加工した画像を投稿した。ネットユーザにより写真の偽造が指摘され、「恥の極みだ」などの批判が相次いだため、このツイートはまもなく削除された。

女性スポーツ選手写真の不適切な取り上げ方

中国国内外スポーツニュースを伝える新華社英語版の公式ツイッターにこのたび投稿された画像は、日本の女子バレーボール選手の試合中の上半身が映ったもの。胸部を極端に豊満に見せるように加工してある。

また、写真と同時に「見た目が良いということは、お金になるということだ!」と文章をつけ、この選手が過去に外国の有名バレーボールクラブと年俸一億円で契約したことを取り上げた。

この選手は、ロンドン五輪・リオデジャネイロ五輪で日本代表に選出された実力者。加工写真とコメントは、この選手の高額契約が外見だけで成立したかように見せかける狙いがあったとみられる。

写真の不自然さに気づいたツイッターのユーザは、加工処理前の写真を掲げて、偽造であると指摘した。また、新華社に対して、「恥の極みだ」「節操がない」「低俗なメディアだ」と非難した。このツイートはまもなく削除された。

品位を疑問視される国営メディア

新華社のツイッター公式アカウントによる、女性スポーツ選手の写真の扱い方を疑問視されている。こうした投稿はリオ五輪開催期間中にも何度か見られた。美人アスリートとして知られるロシア陸上選手のビキニ姿を多く掲載し、ビーチバレーの試合では、選手の臀部をクローズアップした写真を複数枚ならべて掲載した。

中国国営メディアの品位をめぐる報道姿勢は、過去にも話題になった。人民日報は3月、ミニブログ微博で教育文章を投稿すると同時に、日本のAV女優が教師姿で映るアダルトビデオのキャプション画像を掲載した。また環球時報ネット版「環球ネット」が2013年6月、女性受刑者の死刑執行を取り上げた記事で使用した一枚の写真は、外国のポルノ映画からのスクリーンショットだったことが、ネットユーザに指摘されて発覚した。

「共産党の教育は色情が主」とあるユーザはつぶやいた。中国共産党の腐敗の一つに、高官が愛人を多く抱えるという女性問題がある。また別のユーザは「共産党の役人はアダルトビデオの良い材料になるのでは」と皮肉たっぷりにコメントした。

(翻訳編集・佐渡 道世)

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