中国上海で9日、10日に開かれた、主要20カ国・地域(G20)貿易担当相会議で、中国の過剰生産に非難が集中した(JOHANNES EISELE/AFP/Getty Images)

G20貿易相会合閉幕、「中国の過剰生産問題」日米欧などから集中砲火

中国上海市で開催された20カ国・地域(G20)貿易相会合は7月10日、共同声明を採択して閉幕した。声明では、中国の過剰生産問題を念頭に、「鉄鋼などの生産能力過剰で世界貿易だけでなく、労働者にもダメージを与えた」とし、今後は協力して対応すると示された。

ロイターによると、同会合で米国、日本、ドイツ、メキシコなどの貿易相または政府関係者が、中国の過剰生産問題の深刻さを指摘。各国の代表は、中国国内で消化できない膨大な鉄鋼在庫を国際市場に安価で輸出したことで、各国の鉄鋼生産企業の多くが倒産したと、相次いで中国を非難した。また中国に対して、過剰生産の解決に有効な措置を採るよう求めた。

しかし、議長国である中国側はG20貿易相会合で「この問題を議論すべきではない」「中国は、一部の過激にアンチ・ダンピング措置を実施する国政府の被害者だ」と反論した。

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